「売れ残り」=ダメな家?本当の理由を知ろう
最近家探しをしている方なら、一度はこんなことを考えたことがあるのではないでしょうか。「この家、外観も間取りもすごく良さそうだけど、もう何ヶ月も売れ残ってるみたい。何か問題があるのかな?」
これは本当に多くの買い手の方からよく相談される質問です。そして今は、その傾向がこれまで以上に強くなっています。最近の不動産市場は数年前よりも少し落ち着いており、かつては3週間程度で売れたような家も、今では2ヶ月、それ以上かかることも珍しくありません。
でも、気をつけてほしいポイントがあります。掲載期間が長いからといって、“家に重大な欠陥がある”とは限らないのです。むしろ、掲載期間が長びく理由のほとんどは、ごく普通で誰にでも納得できるものです。
掲載価格が見直されるまでに時間がかかることが多い
たいていの売主さんは「少し高め」に売り出し価格を設定します。それもそのはず、大切な資産ですから安売りしたくないのは当然です。そのため、売り出し初期は“どのぐらいが適正価格か”を市場で探りながら調整する期間となります。買い手から「ちょっと高いかな」などの意見が入り、エージェントがそれを売主に伝え、徐々に市場の相場に合った価格へ改定されていきます。実はこの“価格調整期間”だけで6〜8週間かかることも多く、そこから本格的な販売活動が始まることもあります。
最初の買い手グループは通り過ぎてしまっただけの場合も
売り出してから2〜3週間が最も注目されやすいタイミングです。ネット上に新着物件として出てくるので、多くの買い手の目に触れます。しかし、たまたまその時に気に入る人が現れなかったり、その候補者が他の物件を検討中だったり、資金の準備中だったりすれば、その波が過ぎてしまい、次のタイミングを待つ必要があります。これは家の問題ではなく「タイミング」の要素が大きいものです。
買い手側が家を売らなければならない状態
よくある話ですが、興味半分で物件を見に来て、予想外に気に入ったものの、今の家を売らないと行動に移せないというパターンがあります。事前に準備をしていない場合は、その方々の家の売却準備自体に時間がかかります。オファーを出す前に、「自分の物件がどれくらいで売れるのか」などを把握しておく必要があります。
売主さんの事情で“急がない”場合も珍しくない
売主さんによっては、「すぐに売る必要がない」と思っていることもあります。例えば別の場所で新築を建てていて、その完成待ちだったり、家族の事情が途中で変わったりして、そもそも売却ペースを急いでいないこともあるのです。だから時間がかかるのは物件のせいではなく、状況のせいかもしれません。
時期や季節による影響も無視できません
冬や、学校の長期休暇、年末年始といった時期には、どうしても不動産の取引需要が落ちます。閑散期に売り出している場合、単純に見に来る買い手が少ないため、販売まで時間がかかることが多いもの。これは決して「その家に欠陥があるから避けられている」わけではありません。
本当に気にするべき“長期間掲載”のサインは?
もちろん、長期間売れていない場合で本当に注意した方がよいケースも存在します。
何度も大きな値下げがあった場合
異なる数社のエージェントを通し、繰り返し売り出されている場合
見学者から何度も同じ問題点(例:湿気、変な間取り、特殊な工法など)の指摘が続いている場合
こうした場合は「詳しく調べる価値がある」といえます。でも、多くの場合は“掲載日数が長い=問題がある”ではなく、冷静に状況を分析する必要があります。
もし不安があれば、こういう質問をエージェントに聞いてみてください
売り出してから価格変更はありましたか?理由は何ですか?
これまでどれくらいの人が見学に来ましたか?反応や共通点はありましたか?
開示されている重要事項や権利関係、修繕履歴などの情報はありますか?
建物診断・インスペクションのレポートは見られますか?
今のオーナーさんが売却したい理由は何ですか?
良いエージェントであれば、こうした質問にきちんと答えてくれます。逆に、はぐらかしたり、明確な説明を避けたりする場合は、その反応が一番の「サイン」だと考えてください。
家の掲載日数は、あくまでたくさんある判断材料の“ひとつ”です。私自身、過去に「最高の家!」と思った物件が数ヶ月売れ残った後、ぴったりの買い手が現れて成約したケースを何度も見てきました。ただし、掲載日数の数字だけで“良い家を見逃してしまう”のはもったいないことです。
大切なのは、思い込みではなく「しっかり確認して事実を集める」こと。そして、家そのものの魅力や条件、ご自身の納得感で判断をしていくことです。カレンダーではなく、あなたの目と心で選びましょう。
住み替えや家の買い替えを検討されている方へ
「家を売るべきか買うべきか迷っている」「今の自宅の価値を知りたい」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。無料で査定も承っていますし、お話を聞くだけでも、お気軽にご連絡ください。